人によっては11連休となった今年のゴールデンウィーク。皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。私はカレンダー通りの休みでしたので遠地の観光スポットに行ったりはしませんでしたが、夏山に向けたトレーニングで長野県と岐阜県の県境にある小秀山(1,982m)に日帰りで登りました。今日はそんな山登りの1日についてお話します。
小秀山は全国的な知名度は今いちですが、日本二百名山に数えられる名峰です。コースタイムは山頂まで登り5時間+下り3時間、距離にして往復で10km、駐車場からの標高差は1,200mです。(二ノ谷ルート) 途中、「かもしか渡り」といわれる垂直な7mの登りがあったり、ちょっとした岩場があったりと、少し怖いけど楽しいコースとなっています。
二ノ谷ルートは乙女渓谷のキャンプ場を起点に、幾つもの滝に沿って木道の散策路をしばらく歩きます。そして、散策路が終わるといきなりの急登です。私は昨年、一昨年とGWに小秀山に登っており、今年で3度目です。そのため、タフではあるものの勝手知ったるルートとして、リラックスして登山道を登っていました。でも稜線に出た瞬間、そんなお気楽さは吹っ飛びました。なんと、そこはまさかの銀世界。過去2度の山行では見たことのない光景です。私はしばらくツボ足で登っていきましたが、第一高原を過ぎたあたりから堪らずアイゼンを付けました。しかし、慣れない雪道は容赦なく私の体力を奪っていきます。また、登山道が雪に隠れて見えないため、私は何度もルートを外れ、正規のルートに戻るまで無駄に時間を費やしました。
結局、第三高原を過ぎ山頂直下に辿り着いた時点で、山頂までのあと100mを登る気力も時間も私には残っていませんでした。残念ではあったものの、身の安全が第一です。私は撤退することを決めました。
来た道をとぼとぼと帰る途中、雪道を軽快に登ってくる私と同世代と思しき男性とすれ違いました。「モンスターや!」そう思いました。私もそこそこ体力に自信はあったのですが、自分の力不足を痛感する山行となりました。
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【閑】ゴールデンウィーク2025
