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株式

【株】いつまで続く日経株高

10月27日の日経平均株価は初めて5万円の大台を突破しました。28日の日経新聞はコラム記事(スクランブル)で次のように伝えています。「けん引役は人口知能(AI)ブームの追い風を一身に受けるソフトバンクグループ(SBG)だ。」「……売り手が踏み上げられて上昇の勢いはしばらく収まりそうにない。」また、外資系証券会社のコメントとして「ものすごい額を売買している著名な個人投資家やその影響を受けた個人の売買シェアが高くなっているように感じる。」と紹介しています。ここでいう著名な個人投資家とは、いうまでもなく日経平均を動かす男=cisさんでしょう。

続けて日経新聞は「……空売りのために貸株残高は9月中に215万株とおよそ3年ぶりの高水準になった。……ところが、SBGの上昇に弾みがつくと様相が変わった。売り手が耐えられなくなって持ち高を解消し、買い方も再び持ち高を増やし始めた。貸株残高は10月22日には6万株台まで減少した。」と伝えています。

インフレによる日本株の先高感に加え、貸株市場の歪な需給に着目したcisさんが、機関投資家顔負けの大ロットでSBG株に買いを入れたのでしょう。売り方はパニック状態です。損失が~とか言ってるひまはありません。逃げ遅れたら骨まで焼かれてしまいます。目をつぶってSBG株を買い戻すしかないのです。

ただ、忘れてはならないのはcisさんは私たちのような長期投資家ではないことです。間違いなく、どこかのタイミングで利益確定の大量の売りを出してきます。それがいつなのか。インフレ、AIブームはこれからも株式市場の上昇を支えるでしょうが、短期的にはいつ調整が入ってもおかしくないと思います。

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保険

【保】買うべき保険は何か

日本は年金や医療・介護等の社会保障制度が充実しています。したがって、私たちが民間の保険会社から第一に買うべきなのは、そういった社会保障制度でカバーされないリスクに備える保険となります。具体的には、自動車保険や火災保険、地震保険、賠償責任保険等の損害保険商品です。なお、自動車保険には加入が義務付けられた公的な自賠責保険がありますが、死亡:3000万円、ケガ:120万円、後遺障害:75万円~4000万円と補償は十分ではありません。また、自動車の運行で他人を死傷させた場合しか補償の対象とならず、自身の死亡やケガ、モノの破損は補償の対象外です。なので、ドライバーは民間の自動車保険に入って、適宜不足する補償を補う必要があります。

次に、第二に買うべきは、社会保障制度でカバーされるリスクであっても保障(補償)額が少なかったり、自己負担額が高額である場合に備える保険です。具体的には、世帯主の死亡に備える保険(定期保険)や、病気やケガに備える医療保険やがん保険等の生命保険商品が該当します。世帯主の死亡時には国民年金や厚生年金から遺族年金が支給されますが、それだけで残された遺族が生活していくのは難しいです。また、病気やケガの治療費の自己負担額は場合によって高額となります。健康保険や国民健康保険からは高額療養費が支給されますが、それでも自己負担額が月に10万円近くになって家計を圧迫する事もあります。そこで、こういった事態に備えて、定期保険や医療保険等に加入するわけです。ただ、これらの保険はあくまで期間限定で加入すべきものである点に注意が必要です。家計の資産が積み上がってきたり、家計の収入が増えてきたら、定期保険や医療保険・がん保険は不要となります。家計の資産や収入を取り崩して生活費や治療費に充当すればいいからです。
また、国民年金や厚生年金の将来の支給額が少ないとき、民間の個人年金保険に加入すべきかどうか悩まれる方もいらっしゃると思います。私は個人年金保険に入るよりも、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用して資産の積み上げを図る方が効果的だと考えます。

最後に、第三に買うべきは、税制上の恩恵のある保険です。具体的には、相続税の非課税措置のある死亡保険(終身保険)です。終身保険の死亡保険金は、500万円×法定相続人数まで相続税が非課税となります。(基礎控除とは別枠。法定相続人が死亡保険金を受け取る場合。) また、死亡保険金は受取人固有の資産とみなされるので遺産分割協議の対象外で、確実に受取人の手にお金を渡すことができます。終身保険は遺言の代わりとなる優れものでもあります。

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株式

【株】いつになったら山は動くのか

前々回、好調な日経平均株価と対照的に全く動意のない我がポートフォリオのお話を致しましたが、いつになったらうちの子たちは動いてくれるのでしょうか。そこで、ひとつ目安になるのがNT倍率です。NT倍率とは日経平均株価をTOPIXで割った数値で、具体的には次のように計算します
・NT倍率=日経平均株価​/TOPIX
高いNT倍率は日経平均株価がTOPIXよりも強いことを示し、低いNT倍率は日経平均株価がTOPIXよりも弱いことを示します。
SBI証券さんのHPよりNT倍率の10年チャートをお借りしましたので、以下にご紹介します。

このチャートをご覧いただくと、足下のNT倍率は15倍を超えたあたりにあって、過去10年の最高値15.5強に迫る水準にあることが分かります。昨今、日経平均は東京エレクトロンやソフトバンク等の半導体関連株の好調を受け高値を更新する一方、TOPIXはプライム市場全体の強さを反映するため日経平均に比べて出遅れ感が否めません。当面半導体株の好調が続く限りNT倍率の上昇も続くと思われますが、ヒストリカル的にはそろそろTOPIXの逆襲が始ってもおかしくないとの認識は持っておきたいところです。TOPIXが買われる環境になれば、うちの子たちも少しはやる気を出して仕事をしてくれるでしょう。




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閑話休題

【閑】最近私がやっていること

最近私がやっているのは、以前「貴方に笑顔のプレゼントを」でお話した内容を実践に移すことです。友人・知人を誘って私のお薦めの居酒屋やレストランで食事をしたり、私のお薦めの観光スポットへドライブ(ドライバー兼ガイドは私)に行ったり、私のお薦めの低山に登ったり、ということを週末ごとにやっています。「貴方に笑顔のプレゼントを」では、私は”過去の借りを返す”ためにこれらの活動をすると説明しましたが、実際にやってみると他の意味合いの方が濃いと感じています。

改めて、何のためにこのような活動をしているのか。ひとつには、友人・知人から「楽しかった」の一言をかけてもらうためです。私の会社員時代は、お客さんからは不平・不満・クレーム、会社の上司からは叱責の日々でした。そんな私にとって「楽しかった」の一言は、私のような者でも人の役に立てることを実感できる言葉であり、かけがえのないものです。そして、もうひとつ。サラリーマン人生を通じて私の体内にインプットされた情報・ノウハウ・経験を、食事会・ドライブ・山登りといった活動を通じて、友人・知人、そして社会にアウトプットするためです。会社員時代、私は目的も考えずに、ただひたすらインプットし経験値を高めることに励みました。しかし、嘱託社員という形で会社から距離を置く立場になって、インプットは目に見える形でアウトプットして始めて意味をなすことに気が付きました。私は今、アウトプットする快感の虜になっています。

<これから行きたいドライブスポット>
①京都、伊根の舟屋
伊根湾沿いの海面すれすれに船倉兼民家が建ち並ぶ光景は圧巻。
②奈良、曽爾高原
約40haある曽爾高原が11月下旬にススキで一面金色に染まります。
③三重、オハイブルー
九鬼崎の遊歩道から沢沿いに樹林を進んだ先は魅惑のブルーな海が広がる秘境スポット。

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株式

【株】動かざること山のごとし

高市トレードやらで日経平均株価は凄まじい勢いで上昇していますが、わがポートフォリオの株たちは不動の構え。お恥ずかしい限りですが、10/6引値での銘柄一覧を開示致します。薄緑色の銘柄が昨年から今年初めにかけて購入した銘柄です。いずれも日経が40,000円以下のレベルで仕込んだはずですが、なぜか評価損の銘柄が目立ちます。自分の運用の下手さ加減を再認識した次第です。

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閑話休題

【閑】死との向き合い方

人は還暦を過ぎると、そろそろ死というものが視野に入ってくるらしい。最近ふと気が付くと、死ぬ瞬間のことを考えていたりする。子供のころは死が怖くて仕方なかった。といっても自分の死ではなく、父親、母親の死。父親が宇宙人に宇宙の彼方に連れ去られる夢を何度も見た。夜中に飛び起きてパジャマが寝汗でびっしょり、なんてことが度々あった。ただ不思議なことに、自分が死ぬなんてことは想像すらしなかった。

大学3年生のとき、オートバイ事故で生死の間を彷徨った。小型トラックと正面衝突して、肺血胸と左大腿骨の複雑骨折という大ケガで3ヶ月間入院した。担当の医者からは、「拾った命、大事にしろよ」と言われた。しかし、一度三途の川のほとりへ行った人間は、死への恐怖が薄らぐようだ。それからの私は、冬山や岩登り、流れの激しい海でのダイビングなど、死と隣り合わせのスポーツに惹かれるようになった。幸いにして、今のところ命に危険が及ぶような事態には至っていない。

アラ還の現在、死は着実にこの身に迫っている。ただ、意外に心は穏やかだ。なぜなら、私には認知症という強い味方がいるから。今年90歳の母親は要介護2級の認知症だが、彼女に死の恐怖を感じる神経はもはやない。ある意味、最強である。そして、その血を引く私も、おそらく同じ道を辿るだろう。