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【株】私が株式投資を薦める理由③

皆さんはプロ投資家というと、どんな人を想像しますか。一般的には、信託銀行や生損保、ヘッジファンド等の機関投資家を言います。これらプロ投資家は、巨額の資金、優れた頭脳、最先端の投資インフラ等を装備して相場に臨みます。まるで、最新兵器に身を包んだソルジャーです。それに比べ私たち個人投資家は、竹槍を持って一揆に向かう戦国時代の百姓のようです。最新兵器と竹槍、果たして勝負になるんでしょうか?

実は、なるんです。なぜなら、個人投資家はプロ投資家にはない秘密兵器を持っているからです。それは、ズバリ「時間」です。個人投資家は(信用や先物取引を除いて)好きなときに売り買いできます。いくら損しようが自己責任。無理にロスカットする必要はない。勝つまで待てばいい。投資に好きなだけ時間をかけられることが、強い武器になります。株式投資において複利効果を最大限発揮するには、たっぷりの時間が必要だったことを思い出してください。

プロ投資家はそうはいきません。プロ投資家は他人のお金を預かって運用しており、一定の期間(通常は1年)で結果を出すことが求められます。良くも悪くも1年が勝負です。期間内の損益確定のため、意に反して損切りを迫られるファンドマネージャーも少なくありません。プロ投資家は、株式投資において利益を上げるために必要な十分な「時間」を与えられていないのです。

また、プロ投資家は自身の投資行動を、顧客に理由を示して説明することが求められます。売買の理由が「相場観だから」は許されません。しかし、”Buy the rumor,sell the fact”の格言にあるように、相場変動の理由が明らかになった時点で売買しても、タイミングを逸している可能性が大です。このように、プロ投資家にはプロゆえの弱みがあるのです。

それに比べ、私たち個人投資家は自由です。アマチュアであるメリットを最大限活かせば、強大なプロ投資家にも立ち向かうことができます。そのためには、長期の時間軸で複利効果の有効性を最大限活用することが必要です。短期の時間軸での投資はプロ投資家と同じ土俵に立つことになり、十分な知識と経験、そして運がないと危険です。
個人投資家は十分な時間を投資に投入することができます。これが私が株式投資をお薦めする第3の理由です。

最後に日本のウォーレン・バフェットと言われた竹田製菓(株)創業者:竹田和平氏の金言をご紹介します。「上がってよし、下がってよしの株価かな」 私はこの言葉に個人投資家のあるべき姿が凝縮されていると思います。