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閑話休題

【閑】心にしみる言葉

「苦しいときは、私の背中を見て」
2008年、北京オリンピック。準決勝でアメリカに敗れた「なでしこジャパン」は史上初のメダルをかけて3位決定戦に挑みました。相手は世界ランキング2位の強豪ドイツです。日本は高さとパワーを誇るドイツに序盤から攻め込まれ、後半24分に点を取られてしまいます。絶対絶命のピンチ。しかし、キャプテンの澤穂希選手は試合前、チームメイトに「苦しいときは、私の背中を見て」と伝えていました。その言葉通り澤選手は諦めることなくボールを追い続け、チームメイトたちも澤選手の背中を見て必死にボールに食らいつきました。
結局、メダルには手が届きませんでしたが、最後までグランドを走り続けた「なでしこジャパン」の姿に世界中のファンが拍手を送ったのです。
そして、この1戦が2011年FIFA女子ワールドカップドイツ大会での「なでしこジャパン」の優勝に繋がっていきました。
この一言が言える経営者、リーダーが果たして日本の会社に何人いるでしょうか。

「死にたいときには下を見ろ。俺がいる。」
「絶対悲観主義」(講談社+α新書)で経営学者の楠木建さんが紹介しているのですが、波瀾万丈の人生を歩み人生の底辺を見続けた「全裸監督」村西徹監督の言葉です。
きれい事ではない真実が持つ言葉の優しさと力強さを感じます。