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閑話休題

【閑】オレ流シニアライフの過ごし方

3月31日、会社の先輩が65歳で定年退職されました。当面仕事はせず、ソロキャンプでもしながらゆっくりするそうで、羨ましい限りです。私が働いている会社は某M社の関係会社ですが、私はM社を役職定年の55歳で退職し、今の会社に転籍しました。給料はM社時代の4掛けにダウンです。4割引きではありません。4掛け、6割引きです。これが60歳になると嘱託として再雇用され、給料はさらに半分になります。M社の実に2割です。ここまでくると、高校生のバイトと大差ありません。正直、痺れます。
私は今のところ体に異常はなく、仕事に対する熱意もそれなりにあります。しかし、60歳以降もバイト並の給料で目標に追われるハードな日々を過ごすとなると、いつまでモチベーションを維持できるか自信はありません。私はあと1年で60歳ですが、何とか緊張感と熱意を持って65歳までの5年間を過ごしたいと考えています。(※)

私が60歳になるとM社の企業年金と、細々と積み立ててきた個人年金の支給が始ります。これに株式の配当を足せば、どうにか我が家の家計は回りそうです。なので、私が稼ぐ「バイト代」は私が自由に使っても問題はありません。(まだ配偶者の了解はもらっていませんが……) といっても、貧乏家庭に育ち、贅沢=悪との教育を受けてきた私には、生活費以上の浪費はできそうにありません。そうなると、残るお金の使い道は、投資くらいなものです。
タイミングよく2024年には新NISAが始まり、成長投資枠で累計1,200万円まで個別株の投資が可能となります。時給1,200円でも5年間働けば、それなりの投資原資を貯めることができます。株券が紙くずになるのは覚悟のうえで、ハイリスク・ハイリターンな成長株投資で思いっきりキャピタルゲインを狙う。そんな緊張感に満ちたシニアライフも悪くはないでしょう。ただ、これは到底投資とは呼べないものです。決して皆さんにお薦めはしません。

(※)会社員の社会保険メリット
つべこべ言わず、とっとと会社を辞めてバイトしろとのご意見もあるでしょう。私がそうしないのは、会社員には以下のような社会保険のメリットがあるからです。
1.私はM社の健康保険に加入していますが、被扶養者の妻も自己負担なしでM社の健保に加入しています。私がバイトになると、国民健康保険に夫婦で個別に加入することになり、保険料の支払いが倍増します。
2.M社健保には高額療養費の付加給付制度があり、医療費の自己負担(月額)の上限を2万円に抑えることができます。国保には付加給付制度はなく自己負担が8~9万円以上となることもあります。
3.健保には休業時に給料の2/3を補填してくれる傷病手当金制度がありますが、国保にはありません。
4.バイト並の年収200万円でも会社で5年間働けば、65歳からの厚生年金を5.5万円(年額)増額できます。
5.私が60歳で会社を退職すると勤続期間は37年(私は23歳でM社に入社しました)となり、満額の国民年金(78万円)は受給できません。ですが、63歳まで継続雇用となれば3年分増額でき(5.9万円)、満額の国民年金を受給できます。
6.私が65歳まで継続雇用となった場合、5歳年下の妻は国民年金の第三号被保険者として保険料の自己負担なしに満額の国民年金を受給できます。しかし、私が60歳でバイト生活となると、妻は第一号被保険者として16,500円(月額)の保険料を5年間支払わなければなりません。
7.私が60歳以降の給料を60歳時の61%以下に引き下げられた場合、雇用保険から給料の15%相当を給付金として受取ることができます。