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【年】iDeCo年金のスマートな受取り方

60歳になってiDeCoを受取る場合、一時金と年金の2通りの方法があります。一時金で受取る場合は退職所得、年金で受取る場合は雑所得として課税されます。現在の税制では退職所得は非常に優遇されており、税金の負担が軽いだけでなく、分離課税方式のため地方税や国民健康保険や介護保険等の社会保険料に跳ねないというメリットもあります。
一方、雑所得は給与所得等の他の所得と合算する総合課税方式にて税額を計算しますが、税金の負担に加え社会保険料が増加するデメリットがあります。しかし、一時金で受取るとつい気が大きくなり浪費してしまう等の理由で、年金で受取りたいというニーズもあると思われます。では、その場合はどうしたらいいのでしょうか。答えは簡単です。iDeCoを一旦一時金で受取り退職所得として納税を終えたのち、分割して年金として受取ればいいのです。つまり、一時金と年金のいいとこ取りです。

そこで、どんなスキームで一時金の年金化を行うかですが、某信託銀行の「ずっと安心信託」という商品がお薦めです。この商品の概要は次の通りです。
①資金は元本保証の金銭信託で運用し、定時定額で受取る商品。
②信託期間の満了日は5年以上30年以内(年単位)で指定が可能。
③最低受託金額は200万円、最高受託金額は3,000万円。
④予定配当率は長期市場金利及び短期市場金利等を参考に信託期間に応じ信託銀行が決定し明示する。
⑤信託報酬は管理報酬は無料、運用報酬は金銭信託5年ものの運用収益から予定配当額等を差し引いた金額。

ここでポイントとなるのは、⑤の信託報酬です。この中に送金手数料は含まれていません。つまり、送金手数料はゼロです。iDeCoで年金を選択した場合、年金の受取りが終わるまで口座管理手数料や給付手数料が別途必要になりますから、このメリットは大変重要です。
尚、「ずっと安心信託」を使った一時金の年金化スキームは、iDeCo以外にも企業年金や退職一時金にも適用できます。